4437 gooddaysホールディングスについて②

前回の記事では、ITセグメントについてまとめたものだった。

今回はもう一つのセグメントである暮らしセグメントを見ていきたい。

 

・暮らしセグメント

グッドルーム株式会社にて、賃貸住宅のリノベーション工事、入居者募集、入居後のサポートを自社で完結する強みを活かし、リノベーション工事、遊休不動産の活用企画、集客メディア、goodroomの運営、マンスリー賃貸、ワークラウンジ、シェアオフィスの運営などを行っている。

 

暮らしセグメントでも同様に「選択と集中」に取り組んでいるため、不動産仲介ビジネスの相当部分を外部委託したり、賃貸物件ビジネスでは、一般物件を取り扱わずTOMOSに注力しているようです。

 

暮らしセグメントの四半期ごとの売上、利益率を見てみると、以下の通りです。

ITセグメント同様に、右側が最新(2024期2Q)のデータでそこから左にずれるに従って、1Qずつ前になっています。売上は横横か微増といったところでしょうか。利益率を見てみると、赤字だったり黒字だったりって感じです。短信を見てみると、工事、集客、運営を一貫して自社で行うことで原価コスト低減を行っているものの、物流費の高騰、円安などで材料費等のコスト増加しているとの記載がありました。さらに最近では、受注先が法人顧客・遊休不動産活用を求める事業会社へ広がっているため、リノベーション対象が多岐にわたり完成までのリードタイムが長期化している(施工体制の強化がカギ)ことが売上計上に影響しているようです。自社運営施設の増設を積極的に展開しているため、その先行投資+今後の事業拡大に向けた施工体制の強化などで利益が減少しているようです。オフィスおよびレジデンスの稼働率は堅調に推移している。

こんな感じで拠点が増えているようです。ストックビジネスの収益比率を高めるということは会員数を増やすことと同じで、会員数を増やすためには拠点の数が多い方が便利なので先行投資は必須なのかなと感じます。現在会員数がどれくらいで解約率がどの程度なのかは開示されていませんが、ストック比率が高まっていくのなら新たに開示してほしいと思います。個人的には現状ではまだ「どこにもないふつう」っていうには物足りなさを感じるので、さらに魅力的なプランや特典がないと厳しいかなと思います。すばしこいさんがツイートされていた提携ホテルのラウンジやサウナが使えるようになると会員数は大幅に伸ばせそうですね。最後に会員プランを下に載せておきます。

 

事業内容はわかったところで、無視できないのがリスクですね。有報を見てみると、

【リスク】

・グループ全体

①大規模災害や事故、重大な感染症に関するリスク

②経営陣への依存に関するリスク

③新規事業、新規サービスに対するリスク

④人材の確保について

⑤システム障害について

⑥個人情報を含めた情報管理

 

・ITセグメント

①不採算プロジェクトに関するリスク

②事業変化に伴う競争力の低下

景気動向及び業界動向の変動による影響

④法的規制について

⑤必要な外注先がタイムリーに確保できない場合のリスク

⑥競合のリスクについて

⑦特定取引先への依存について

 

・暮らしセグメント

①法的規制について

景気動向及び業界動向の変動による影響

③必要な外注先がタイムリーに確保できない場合や資材がタイムリーに調達できない場合のリスク

④工事施工等のリスク

⑤競合のリスクについて

⑥季節変動について

 

【買った理由】

①でも書いたけれど、40億前後ならリスクリターン考えたら面白そうだなと感じましたた。会社の開示を追っていると、今が大きな転換点になっているように感じたことが大きい。これがうまくいくかどうかはわからないけれど、株価もそんなあがってないしダメだったらまあ仕方ないかって感じで300-500万くらいいれて時価総額300億をベンチマークにして放置したいなと考えています。上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗もほかの会社では資料出すだけのところが多い印象ですが、初配や株式分割など株主に真摯に向き合ってくれてる感じがしてよいなと思っています。流通比率がまだ足りていないので株式の売り出しなどもあるかもしれませんね。どこかの資料で東証一部を目指すとみたことがあるので、信じて応援したいと思います。

あと買った理由では、すばしこいさんが推しているというのも大きいですね。結局自分で調べてもそこまでの優位性があると思っていないので(実際まけてきたし)、デイトレでもガチャガチャして負けるのもわかっていて色々やった結果、小資金の場合は一番良いと思うものに一点投資が自分のスタイルに合っているかなというわけで買っています。今後どうなっていくのか、期待しましょう。

4437 gooddaysホールディングスについて①

  • 最近、多くの人の株ブログを読むようになり自身の頭の中を整理するという面からも備忘録としてまとめようと思う。初めに断っておくが、私はファンダに乏しく初心者である(著者風)。

 

初めに4437 GDHとは

【事業内容】2つのセグメントで構成されている。

・ITセグメント

直接契約した顧客を通じてエンドユーザー向けのシステム開発事業および付随する保守サービス等を行っている。(有報より)

さらに、流通小売・金融での請負開発に取り組みながら、蓄積されたノウハウを用いてReDX等の自社プロダクトを開発している。ロフトなどへ導入開始。

 

コロナ禍において、請負→継続へ舵切りを行っている。キーワードは選択と集中

では、ReDXとはなんなのか。

ReDXとはクラウドPOSの一種である(流通小売への変革らしい)。まず、POSシステムとは販売時点の情報を管理するためのシステムで、商品情報を読み取り、いつ・どのような商品がいくらでいくつ売れたのかを記録します。POSシステムには、バーコードリーダーやサーバー、アプリケーションといったハードウェアとソフトウェアの両方が含まれます。(引用:クラウド型POSシステムとは?メリットやおすすめのシステムを紹介 (squareup.com))

 

このクラウドPOSが大手・大規模店では導入されていないようで(理由:大規模店特有のシステムの煩雑さ・セキュリティの問題など)、そこを開拓していこうとしているみたい。

【参考資料】スマレジの決算説明会資料


ReDXの特徴

・誰も迷わず操作可能なわかりやすいUI

Xで検索してみたら使いやすいとの投稿を何件か目にした(4U Applicationsのおかげ?)。実際にロフトの店舗に行ってみて確認してこようと思う。

 

・全てのロジックがクラウドで稼働。新しいマーケティング、消費者対応が自在に

らしい…

 

・従来比コスト*半減化の実現

従来製品が何と比較しているのかわからないけれど、費用を50%本当に削減できたらさすがにすごくない!?となりました。これがほんとなら確かに「流通小売への変革!」「いやクラウドPOS界の大革命やー!」くらい言っても良さそうですね。まあ、この辺はほんとに変革なのかは今後の数字が示してくれるでしょう!

POSレジは一度導入したら、シェア奪うのは難しそうなイメージがあるけれど、もし今よりも毎月50%安くなるとかだったらさすがに変えるところ多いんじゃないかな。

 

・新しいサービス体系の導入

ハードウェア調達から導入、ヘルプデスク、ハードウェア保守、SEまでトータルサポート。さらに、サードパーティ保守会社とのコラボレーションにより、高水準の保守環境を提供してくれるみたい。他の会社との違いがよくわからないので、もう少し調べる必要はあるかな。

 

ここまで色々書きましたが、結局のところは数字ですね。夢物語や絵空事はだれでも描くことはできるけど、実際にその話が信用できるのかは数字を見ないとわかりません。

 

【ITセグメントの四半期ごとの推移】

横軸の値が変ですが、右側が最新(2024期2Q)のデータでそこから左にずれるに従って、1Qずつ前になっています。ぱっと見は横横ですね~、、、最近は少し売上が上がり気味くらい?先行投資のせいか利益率もスマレジ20%に比べると低い。

ここからは色眼鏡を通したポジトークですが、短信を読んでいると2023期は販売商品の入れ替え期と書いてあります。加えてReDX標準化に注力、先行投資に重点を置いています。そのために直近の決算では、金融ビジネス、流通小売ビジネスにおいて前年同期比で売上が減少しています。しかし、ITセグメントの売上自体は横横or微増になっている。これはなぜか。お分かりのようにRedxサービスビジネスがそれを補っているというのが現状です。今期からセグメント変更を行っているため、Redxサービスの売上推移に多くのデータはありませんが、直近(1Q→2Q)では以下のようになっています。

(単位:百万円)

1Qの時点ではロフトへの16店舗となっており、2Qでは21店舗(売上寄与はこれだけではないにせよ)でほぼ売上が2倍になっています。ロフトの国内直営店は133店舗とまだまだ伸びしろがあることに加えて、三越伊勢丹良品計画(ソフトウェア投資100億計画)、トライアルなどにも導入が進めばたのしみですね。四季報には小売業に比べて飲食業もとあるのでその辺も今後色々手を出すのかな?

オープンリソースと協業している4U ApplicationsのHPより

引き続き、導入数と売上の推移は追って確認していきたいです。

 

もっと書きたいことはあるものの、疲れたのと思ったよりもITセグメントだけで長くなってしまったので今日はこの辺で〆

引き続き、時間がある時に暮らしセグメント、買った理由も書こうと思う。

40億前後ならリスクリターン考えたら面白そうだなと思い分割前の1100円未満なら体感的に買いと考えて拾いたい。

 

 

参考HP

4U Applications 公式サイト

GDHのIR

オープンリソース株式会社の会社情報 - Wantedly